エア抜き
えあぬき
音声:VOICEVOX:雀松朱司
エア抜きとは
新たに設置された給排水・空調配管の運用を開始する際や、メンテナンスで水を抜いた後の再充填時に、管内に通水しながら内部に溜まった不要な空気を外部へ完全に追い出す作業工程です。密閉された配管内に空気が残ったままになると、気泡が壁となって水や温水が循環しなくなる「エアロック」という致命的な現象を引き起こします。また、空気だまりが圧縮・膨張を繰り返すことで配管が激しく振動するウォーターハンマー(水撃作用)による異音の発生や、金属配管の内側からの急速な腐食といった深刻な設備不具合を誘発するため、確実な処置が求められます。
現場での使われ方・注意点
設備配管工や空調設備の試運転調整員が、ボイラーやポンプの電源を入れる立ち上げテストの直前に必ず実施する重要な段取りです。配管ルートの中で最も空気が溜まりやすい最頂部に設置された自動空気抜弁が正常に作動しているかを確認しつつ、床暖房パネルや各部屋のエアコン(ファンコイル)といった末端機器のバルブを手動で慎重に緩めます。プシュッという空気の抜ける音が止まり、水だけが連続して溢れ出てくるのを確認してからバルブを閉めるのが勘所です。ここで焦って空気を残すと、冬場に特定の部屋だけ全く暖まらないというクレームに直結します。
別の呼び方
空気抜き作業エアブリード試運転時エア抜き
管工事・設備の中での位置づけ
エア抜きは「管工事・設備」の用語です。同じ分類で、ほかの語の説明に最も多く出てくるのは給湯配管(3語の説明に登場)です。この分類の32語は管工事・設備の用語一覧、ほかの分類は建設用語一覧から読めます。
あわせて読みたい用語
※ 実際の施工では、設計図書・仕様書・現場の指示を優先してください。誤りはお問い合わせへ。
この項目の最終更新: 2026-06-10