建辞郎建設・土木の用語辞典

バットレス型砂防堰堤

ばっとれすがたさぼうえんてい

音声:VOICEVOX:雀松朱司

ダム・堰堤工事

バットレス型砂防堰堤とは

渓流の上流部において、土石流の強大な衝撃力や溜まった土砂の圧力をしっかりと支えるために設計された、特殊な形状を持つ砂防堰堤のことです。通常のダムのようにコンクリートの塊の重さだけで耐える(重力式)のではなく、堰堤本体の下流側に対して、一定の間隔で「バットレス」と呼ばれる垂直または傾斜した三角形の控え壁を何枚も設けて支える構造になっています。この控え壁が巨大なつっかえ棒の役割を果たすため、重力式コンクリート堰堤と比較してコンクリートの使用量を大幅に節減できます。資材の運搬が困難な奥深い山間部の現場などで、材料コストを抑えつつ構造物全体の安定性と強度を確実に確保したい条件において積極的に採用される形式です。

現場での使われ方・注意点

現場では控え壁が連続する特徴的な形状から、複雑な施工手順を求められる難易度の高い構造物として扱われます。最大の勘所は、複雑に入り組んだ控え壁部分の型枠組み立てと、交差する鉄筋の確実な配筋作業です。コンクリートの厚みが薄い壁状の構造になるため、よくある失敗として、コンクリート打設時に鉄筋が邪魔をして材料が下まで落ちず、ジャンカ(空洞)が広範囲に発生してしまうことが挙げられます。そのため、あらかじめコンクリートを流し込むための投入口(窓)を型枠の途中に複数設け、細いバイブレーターを使って下から順に隅々まで確実に締め固めながら打ち上がっていくという、緻密な打設計画と熟練のチームワークが不可欠となります。

この工種の歩掛

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ダム・堰堤工事の中での位置づけ

バットレス型砂防堰堤は「ダム・堰堤工事」の用語です。この分類の4語はダム・堰堤工事の用語一覧、ほかの分類は建設用語一覧から読めます。

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※ 実際の施工では、設計図書・仕様書・現場の指示を優先してください。誤りはお問い合わせへ。

この項目の最終更新: 2026-08-01