建辞郎建設・土木の用語辞典

工事完了

こうじかんりょう

音声:VOICEVOX:雀松朱司

建設契約・請負実務

工事完了とは

結ばれた請負契約に基づき、設計図書および仕様書に定められたすべての工事内容が物理的に完成し、かつ発注者や行政による厳しい竣工検査に合格して引き渡しが可能な状態になったことを示します。法律上の観点から請負人の債務履行が完全に終わったことを証明し、最終的な工事代金の請求権を確定させるために極めて重要な意味を持ちます。主に建築物の引き渡し直前の最終工程で迎えられ、これをもって現場は解散となります。建設業法においては、施工者から発注者へ所定の「完了届」を書面で提出し、確認を受ける手続きが規定されています。

出典: 建設工事標準請負契約約款(中央建設業審議会)

現場での使われ方・注意点

現場代理人が、手直し工事や清掃まですべて終えた最終段階で、発注者や監理者に対して「これで全部終わりました」と公式に宣言する際に用います。この状態に到達する前に見切り発車で完了届を出してしまうと、後から未施工部分が見つかった際に虚偽報告として重いペナルティを受けます。また、この日を境に建物の瑕疵担保責任や機器のメーカー保証期間が一斉にスタートするため、引き渡し日を曖昧にせず書面で確定させることが勘所です。工期末期に焦って検査を急ぐと、細かな傷や汚れを見落としたまま引き渡すことになります。

別の呼び方

竣工工事竣工施工完了完工

建設契約・請負実務の中での位置づけ

工事完了は「建設契約・請負実務」の用語です。この分類の4語は建設契約・請負実務の用語一覧、ほかの分類は建設用語一覧から読めます。

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※ 実際の施工では、設計図書・仕様書・現場の指示を優先してください。誤りはお問い合わせへ。

この項目の最終更新: 2026-06-18