現地発生土利用工
げんちはっせいどりようこう
現地発生土利用工とは
工事現場の掘削作業で生じた土砂を場外に廃棄せず、同一の現場内での盛土や法面の埋戻し用材料として再利用する工法。残土処分費や材料購入費を大幅に削減し、ダンプ運行による環境負荷を下げる目的で採用される。大規模な造成工事や道路新設工事の土工において、切土部から盛土部への土砂移動として計画される。利用する土砂の品質によって第1種から第4種建設発生土、および泥土に分類され、良質な砂質土はそのまま盛土材として使えるが、含水比の高い粘性土などの場合は、物理的な乾燥や化学的な安定処理を施さないと強度が確保できないなど、元の土質によって活用できる範囲や工法が大きく変わる。
出典: 道路土工 法面工・斜面安定工指針(日本道路協会)
現場での使われ方・注意点
施工管理やオペレーターは「残土流用」と呼ぶ。利用前に土質試験を行い、含水比が高い軟弱粘性土の場合は、セメントや石灰を混合して土質改良した上で転圧し、盛土の滑りや不等沈下を防ぐ。段取りの勘所は、掘削するタイミングと盛土を行うタイミングを工程表上でピタリと合わせ、現場内での土砂の仮置き(ストックヤード)を最小限に抑えること。よくある失敗は、雨天時にブルーシート養生を怠って発生土が泥濘化し、使い物にならなくなること。外部から購入する購入土と違い、土質にばらつきがあるため、締め固めの際には層厚やローラーの転圧回数を土の状態に合わせてこまめに調整する柔軟さが求められる。
別の呼び方
現地土利用発生土活用on-site soil reuse残土流用
土質地盤の中での位置づけ
現地発生土利用工は「土質地盤」の用語です。同じ分類で、ほかの語の説明に最も多く出てくるのは地盤改良(2語の説明に登場)です。この分類の11語は土質地盤の用語一覧、ほかの分類は建設用語一覧から読めます。
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※ 実際の施工では、設計図書・仕様書・現場の指示を優先してください。誤りはお問い合わせへ。
この項目の最終更新: 2026-06-09