建辞郎建設・土木の用語辞典

乳化アスファルト安定処理

にゅうかあすふぁるとあんていしょり

音声:VOICEVOX:雀松朱司

土質地盤

乳化アスファルト安定処理とは

道路の基礎部分にあたる路盤材に、常温で液状の乳化アスファルトを散布して混ぜ合わせることで、地盤の支持力と耐水性を大幅に向上させる路盤改良工法です。砕石などの路盤材を乳化アスファルトの結合力で「安定処理」することからその名が付いています。主に交通量が多い道路の路盤工事や、降雨による影響を受けやすい現場で採用されます。アスファルトの粘着力によって砂利の飛散やバラつきを抑え込むとともに、雨水が路盤内部へ浸透して地盤が泥のように軟弱化(泥ねい化)するのを強力に防ぎ、上に敷くアスファルト舗装をしっかりと支えます。

出典: 舗装施工便覧(日本道路協会)

現場での使われ方・注意点

道路工事の現場監督や重機オペレーターの間では、略して「乳化(にゅうか)安定」や「アス乳安定」と呼ばれます。施工の勘所は、路盤材に含まれる水分の量(含水比)を適切にコントロールすることです。乳化アスファルトは水分が蒸発(分解)することで強度が出るため、含水比が高すぎるといつまでも締め固まらず、スポンジ状になってしまいます。よくある失敗は、水はけの悪い場所で施工直後に大雨が降り、乳化アスファルトが固まる前に成分が雨水で周囲に流出してしまうことで、近隣の側溝や河川を真っ黒に汚染するトラブルに発展することです。

別の呼び方

乳化アスファルト処理EAS処理emulsified asphalt stabilization乳化安定アス乳安定

土質地盤の中での位置づけ

乳化アスファルト安定処理は「土質地盤」の用語です。同じ分類で、ほかの語の説明に最も多く出てくるのは地盤改良(2語の説明に登場)です。この分類の11語は土質地盤の用語一覧、ほかの分類は建設用語一覧から読めます。

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※ 実際の施工では、設計図書・仕様書・現場の指示を優先してください。誤りはお問い合わせへ。

この項目の最終更新: 2026-06-09