建辞郎建設・土木の用語辞典

ラッティング

らってぃんぐ

音声:VOICEVOX:雀松朱司

道路・舗装

ラッティングとは

アスファルト舗装において、大型車両の車輪が繰り返し同じ場所を通過したり、夏季の高温でアスファルトが軟化したりすることで、路面が走行方向に帯状に凹む「わだち掘れ」現象のことです。英語で車輪の通り道を意味するRut(ラット)に由来します。このような変形が起きると路面に水たまりができやすくなり、雨の日のスリップ事故(ハイドロプレーニング現象)の原因となるため、定期的な補修が求められます。主に交通量の多い幹線道路や交差点付近の舗装面で発生し、舗装の劣化状態を判定するための重要な指標の一つとして扱われます。

出典: 舗装施工便覧(日本道路協会)

現場での使われ方・注意点

現場の監督や職人は日本語で「わだち掘れ」、またはそのまま「ラッティング」と呼びます。維持補修工事での勘所は、変形した部分の深さを事前に正確に測り、切削機(ロードカッター)で削り取る厚さを決めて平坦性を確実に回復させることです。ひび割れ(クラック)とは異なり、舗装の表面が押し潰されて流動することで発生します。よくある失敗は、表層だけを薄く削って新しいアスファルトを被せて済ませてしまうことです。根本的な原因である下層の路盤の弱さを直していないため、ひと夏越えると再び同じ場所にラッティングが発生してしまいます。

別の呼び方

わだち掘れ轍rutting

道路・舗装の中での位置づけ

ラッティングは「道路・舗装」の用語です。この分類の5語は道路・舗装の用語一覧、ほかの分類は建設用語一覧から読めます。

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※ 実際の施工では、設計図書・仕様書・現場の指示を優先してください。誤りはお問い合わせへ。

この項目の最終更新: 2026-06-09