頭首工可動堰
とうしゅこうかどうぜき
音声:VOICEVOX:雀松朱司
頭首工可動堰とは
農業用水や水道用水を川から引き込むための施設である頭首工(とうしゅこう)において、川の水をせき止めて上流の水位を計画した取水水位まで意図的に上昇させ、水路へ安定して水を取り込めるように河川を横断する形で設置される巨大な設備。コンクリートで固定された堰とは異なり、大雨による洪水(出水)が発生した際には、ゲートをパタンと倒して川の水をせき止めない状態にし、土砂や洪水の安全な流下を妨げないように可動する仕組みを持っている。主に、油圧やワイヤーで操作される鋼製の起伏ゲートや、空気を入れて膨らませる巨大なゴム製可動堰(ラバーダム)などの形式が、川の規模や用途に応じて用いられる。
現場での使われ方・注意点
河川工事の現場や管理者の間では、設備全体を指して単に「頭首工」や「堰(せき)」、あるいは「ラバーダム」などと呼ぶ。平時は川の水をせき止めて豊かな恵みをもたらす重要な設備だが、台風や集中豪雨などで川が急激に増水(出水)した際、ゲートを倒して水を開放する操作のタイミングが少しでも遅れると、上流の住宅地を浸水氾濫させたり、激しい水圧で堰の施設自体が完全に破壊されたりする大惨事に直結する。そのため、設備の保守点検を行う際は、ゲートの巻き上げ機や油圧シリンダーが確実に動作するかを入念にテストし、ゴミや流木が挟まってゲートが動かなくなる不具合が起きないよう定期的なクリアランス確認が必須となる。
別の呼び方
とうしゅこうかどうぜき
設備工事の中での位置づけ
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※ 実際の施工では、設計図書・仕様書・現場の指示を優先してください。誤りはお問い合わせへ。
この項目の最終更新: 2026-06-22