サヤ管工法
さやかんこうほう
音声:VOICEVOX:雀松朱司
サヤ管工法とは
マンションなどの建築設備工事において、コンクリートの床下や壁の中に、あらかじめ少し太めの蛇腹状の保護樹脂管(サヤ管)を配管しておき、後からその内部に実際の水やお湯を通す細い樹脂管(本管)を通す工法です。刀を収める「鞘(さや)」のように、外側の管の中に内側の管を通す構造に由来します。水漏れの原因となる配管の継ぎ目を床下に作らず、ヘッダーと呼ばれる分岐器具から各水栓までを一本の管で繋ぐことができます。本管が建物のコンクリートに直接埋め殺しにされないため、将来本管が劣化した際、床や壁を壊さずに中の管だけを引き抜いて新品に交換できます。
出典: 内線規程・電気設備技術基準(経済産業省)
現場での使われ方・注意点
現場の設備工や配管工は「サヤ管」や、ヘッダー工法と組み合わせて「サヤヘッダー」と呼びます。コンクリートを打設する前に、鉄筋の隙間を縫ってサヤ管を潰さないように固定しておくのが段取りの勘所です。よくある致命的な失敗は、狭いスペースでサヤ管を直角に近い急角度で無理やり曲げて固定してしまうことです。メーカーが定める最小曲げ半径を守らないと、後から本管をスルスルと挿入する際に途中でつっかえてしまい、結局コンクリートをはつって(壊して)直す大惨事になります。将来の更新性(抜き替え)を担保するため、必ずゆったりとしたカーブで配管します。
別の呼び方
インナーチューブ工法管内管サヤ管ヘッダー工法さや管ヘッダー工法サヤ管
設備工事の中での位置づけ
あわせて読みたい用語
※ 実際の施工では、設計図書・仕様書・現場の指示を優先してください。誤りはお問い合わせへ。
この項目の最終更新: 2026-06-10