建辞郎建設・土木の用語辞典

中水利用

ちゅうすいりよう

音声:VOICEVOX:雀松朱司

管工事・設備

中水利用とは

中水利用は、一度使用された生活雑排水(洗面やシャワーの水など)や雨水を高度にろ過・消毒処理し、飲用には適さないもののトイレの洗浄水や庭木への散水、消火用水などに再利用する水循環システムです。上水道(清水)と下水道(汚水)の中間にあたる水質である中水を使うことに由来します。大規模なオフィスビルや商業施設、公共施設の新築工事において、都市の水資源節約と下水道への負荷軽減を目的として導入されます。水源の種類によって、雨水のみを利用する方式や、厨房排水以外の生活排水を処理装置で再生する方式などに分かれます。

出典: 公共建築工事標準仕様書(機械設備工事編)

現場での使われ方・注意点

設備設計や現場監督は「中水システム」や「雑用水設備」と呼びます。配管の敷設時からテストポンプによる耐圧試験まで、上水道の系統と完全に独立させて施工を進め、最後に処理装置本体と接続する段取りが勘所です。飲料水である上水とは水質と用途が明確に異なり、配管の色分け等で厳格に区別されます。典型的な失敗は、中水配管と上水配管の誤接続(クロスコネクション)です。配管の識別テープの巻き忘れや確認不足により誤って繋いでしまうと、飲料水に中水が混入する深刻な衛生事故となり、管の切り回しや管内洗浄などの膨大なやり直しが生じます。

別の呼び方

グレーウォーター利用雑排水再利用Gray water system雑用水利用中水設備中水システム

管工事・設備の中での位置づけ

中水利用は「管工事・設備」の用語です。同じ分類で、ほかの語の説明に最も多く出てくるのは給湯配管(3語の説明に登場)です。この分類の32語は管工事・設備の用語一覧、ほかの分類は建設用語一覧から読めます。

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※ 実際の施工では、設計図書・仕様書・現場の指示を優先してください。誤りはお問い合わせへ。

この項目の最終更新: 2026-06-10