建辞郎建設・土木の用語辞典

トラス構造

とらすこうぞう

音声:VOICEVOX:雀松朱司

鋼構造・鉄骨工事

トラス構造とは

鋼材や木材などの細長い構造部材を、変形しにくい三角形を基本単位として格子状にピン接合で繋ぎ合わせた骨組構造です。各部材の接点には回転する力が働かず、部材の軸方向に向かう引張力と圧縮力のみが作用する仕組みになっており、少ない材料で軽量でありながら極めて高い剛性を発揮します。この力学的な利点を活かし、柱を中間に立てられない体育館の屋根組や、長大な河川を渡る鉄橋など、大スパンの空間を支持する目的で採用されます。屋根の形状に合わせて、平行弦トラスや山形に組むプラットトラス、ワーレントラスなど様々な架構形式に分かれます。

出典: 鋼構造設計規準(日本建築学会)

現場での使われ方・注意点

設計者や鉄骨鳶の間では単にトラスと呼ばれて親しまれています。現場での段取りとしては、高所での作業を減らすために地上で大型トラスをあらかじめ組み上げる地組みを行い、クレーンで一括して吊り上げる工法が一般的です。この吊り上げ時に重心位置を見誤ると、バランスが崩れて落下する大事故につながるため、玉掛けワイヤーの長さ選定と複数点での支持が勘所となります。また、通常のラーメン構造のように部材の曲げ耐力に依存しないため、地組み段階での接合ボルトの仮締めや、本締め前の通り芯の倒れ直しを怠ると全体の形状が狂う原因になります。

別の呼び方

トラストラス構造Trussトラス骨組トラスフレーム

鋼構造・鉄骨工事の中での位置づけ

トラス構造は「鋼構造・鉄骨工事」の用語です。同じ分類で、ほかの語の説明に最も多く出てくるのは鉄骨造(7語の説明に登場)です。この分類の15語は鋼構造・鉄骨工事の用語一覧、ほかの分類は建設用語一覧から読めます。

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※ 実際の施工では、設計図書・仕様書・現場の指示を優先してください。誤りはお問い合わせへ。

この項目の最終更新: 2026-06-10