建辞郎建設・土木の用語辞典

建入れ精度

たていれせいど

音声:VOICEVOX:雀松朱司

鋼構造・鉄骨工事

建入れ精度とは

建入れ精度は、鉄骨建方において、組み立てられた柱や梁が重力方向(鉛直)および設計図面の位置に対して、どの程度の寸法許容差(誤差)に収まっているかを示す指標です。柱を垂直に「建て入れる」際の精度であることに由来します。鉄骨造の現場において、建物全体の傾きや外装材の納まりを決定づけるため、トランシット等で柱の傾きを計測し、ワイヤージャッキ等で補正する「建入れ直し」を経て規定値内に収めます。管理項目として、柱単体の倒れ、階層ごとの倒れ、建物全体の倒れなどの種類があり、それぞれ建築学会の規準などで許容値が定められます。

出典: 鋼構造設計規準(日本建築学会)

現場での使われ方・注意点

現場では「柱の倒れ」や、補正作業を含めて単に「直し」と呼ばれます。数節分の鉄骨を仮ボルトで組み上げた後、本締めを行う前に日照による鉄骨の温度膨張が少ない朝夕の時間帯を狙って計測とジャッキによる補正を済ませるのが勘所です。部材単体の寸法精度である「製作精度」とは異なり、現場での組み上がり状態の垂直度や位置の正確さを指す違いがあります。よくある失敗は、仮ボルトの締め付け不足による建て入れ中の鉄骨のズレです。ボルトの摩擦力が足りないとジャッキで引いてもジョイント部で滑ってしまい、いつまでも精度が出ず後工程全体が遅れます。

別の呼び方

建入れ精度建て入れ精度plumb tolerance建入れ直し鉄骨倒れ精度建入れ

鋼構造・鉄骨工事の中での位置づけ

建入れ精度は「鋼構造・鉄骨工事」の用語です。同じ分類で、ほかの語の説明に最も多く出てくるのは鉄骨造(7語の説明に登場)です。この分類の15語は鋼構造・鉄骨工事の用語一覧、ほかの分類は建設用語一覧から読めます。

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※ 実際の施工では、設計図書・仕様書・現場の指示を優先してください。誤りはお問い合わせへ。

この項目の最終更新: 2026-06-10