建辞郎建設・土木の用語辞典

オルソゴナル

おるそごなる

音声:VOICEVOX:雀松朱司

鋼構造・鉄骨工事

オルソゴナルとは

オルソゴナルは、直交する方向や状態を意味する言葉であり、鉄骨工事においては、工場で鋼板をローラーで延ばす圧延方向と、それに対して90度直交する方向とで、材料の引っ張り強度や伸びといった力学的な性質が異なる現象に関連して言及される概念である。主に大規模な鋼構造建物の構造設計や、分厚い鋼板を溶接して柱や梁の仕口を製作する鉄骨ファブリケーターの加工工程で意識される。金属の性質が方向によって変わる現象そのものは異方性と呼ばれる。オルソゴナルは「直交する方向・状態」を示す語であり、異方性の別称ではない。

出典: 鋼構造設計規準(日本建築学会)

現場での使われ方・注意点

現場の監督や鉄骨製作工場の検査員の間では、オルソゴナルという言葉よりも「圧延方向」や「異方性(いほうせい)」という表現が頻繁に使われる。部材を切り出す際の段取りとして、大きな引張力がかかる溶接接合部の荷重方向と、鋼板の圧延方向が平行になるように材料を無駄なく配置(ネスティング)することが強度確保の勘所となる。方向を間違えて直交方向に強い応力がかかる状態で組み立ててしまうと、溶接時に発生する熱収縮と相まって、鋼板が層状に裂けるラメラテアと呼ばれる致命的な割れ欠陥を引き起こす原因になるため、部材表面にけがきされた圧延マークの確認を徹底する。

別の呼び方

オルソゴナル異方性orthogonal直交異方性鋼材異方性圧延方向特性

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鋼構造・鉄骨工事の中での位置づけ

オルソゴナルは「鋼構造・鉄骨工事」の用語です。同じ分類で、ほかの語の説明に最も多く出てくるのは鉄骨造(7語の説明に登場)です。この分類の15語は鋼構造・鉄骨工事の用語一覧、ほかの分類は建設用語一覧から読めます。

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この項目の最終更新: 2026-06-10