建辞郎建設・土木の用語辞典

エレクションピース

えれくしょんぴーす

音声:VOICEVOX:雀松朱司

鋼構造・鉄骨工事

エレクションピースとは

鉄骨造の建方(組み立て)工程において、柱と梁を溶接で接合するまでの間、一時的にボルトで仮固定して位置決めをするために設けられた仮設用の小さな突起状の鋼板(プレート)のことです。鉄骨製作工場であらかじめ柱と梁の接合予定部付近に溶接で取り付けられて現場へ搬入されます。クレーンで吊り上げられた重量のある鉄骨梁を、空中で柱に寄せた際にこのピース同士を重ね合わせ、仮止めボルトを貫通させて締め付けることで、クレーンのワイヤーを安全に切り離して次の吊り作業へ移ることができるという、建て方作業の要となる仮設材です。

現場での使われ方・注意点

現場の鳶工(とび)の間では「エレピ」や「仮付けピース」と略して呼ばれます。クレーンから吊り荷を解放するための命綱のような役割を持ち、高所でのボルト差し込みがスムーズにいくかが一日の作業スピードを左右します。作業における最大の注意点は、仮締めボルトの本数不足や締め忘れです。強風や地震が来た際にボルトが少なすぎると、接合部が耐えきれずに梁が落下し、最悪の場合は組み掛けた骨組み全体がドミノ倒しのように崩壊します。また、本溶接が終わった後はガスバーナーで綺麗に切断し、グラインダーで平滑に仕上げて除去する段取りも必要です。

別の呼び方

えれくしょんぴーすエレピ仮設ピース建方ピース

鋼構造・鉄骨工事の中での位置づけ

エレクションピースは「鋼構造・鉄骨工事」の用語です。同じ分類で、ほかの語の説明に最も多く出てくるのは鉄骨造(7語の説明に登場)です。この分類の15語は鋼構造・鉄骨工事の用語一覧、ほかの分類は建設用語一覧から読めます。

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※ 実際の施工では、設計図書・仕様書・現場の指示を優先してください。誤りはお問い合わせへ。

この項目の最終更新: 2026-06-23