工業専用地域
こうぎょうせんようちいき
工業専用地域とは
都市計画法に基づき、専ら工業の利便性を最優先して増進するために指定される用途地域のこと。化学工場や石油コンビナート、大規模な製造プラントなどを集約し、騒音や振動、排気ガスを伴う生産活動を周囲に気兼ねなく24時間稼働できる環境を確保する目的で設定される。主に臨海部や内陸の大規模工業団地での工場建設・プラント設計の初期段階で対象となる。他のあらゆる用途地域と決定的に異なるのは、住宅の建築が「一切禁止」されている点である。単なる「工業地域」や「準工業地域」では条件次第で住宅やマンション、学校を建てることができるが、工業専用地域ではこれらだけでなく病院やホテル等の建築も完全に除外されている。
現場での使われ方・注意点
現場や開発業務では「工専(こうせん)」と略して呼ばれ、大規模な工場や物流倉庫の基本設計を行う際に前提条件として意識される。段取りの勘所は、工場稼働に必要な危険物貯蔵庫や特殊な排気設備の配置を法規に照らし合わせ、敷地を最大限に活用するレイアウトを初期に固めることである。工業地域と混同されやすいが、住工混在が起こり得る工業地域とは異なり、人が寝泊まりする施設を完全に排除している。典型的な失敗は、遠方から通う従業員のために敷地内に社員寮や社宅を計画したり、一般客向けの宿泊施設を併設しようと設計を進めてしまうことである。これらは建築基準法違反となり、建築確認が絶対に下りないため完全な設計のやり直しとなる。
別の呼び方
こうぎょうせんようちき工専
設計・図面の中での位置づけ
工業専用地域は「設計・図面」の用語です。同じ分類で、ほかの語の説明に最も多く出てくるのは固有周期(2語の説明に登場)です。工程や用語同士の関係は設計・図面の基礎、この分類の70語は設計・図面の用語一覧、ほかの分類は建設用語一覧から読めます。
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※ 実際の施工では、設計図書・仕様書・現場の指示を優先してください。誤りはお問い合わせへ。
この項目の最終更新: 2026-06-23