固有周期
こゆうしゅうき
音声:VOICEVOX:雀松朱司
固有周期とは
建物が自由に揺れた際、1往復するのにかかる固有の時間(秒)のことで、質量が大きく、剛性が低い(柔らかい)建物ほどこの時間は長くなります。建物の高さと構造種別(S造:0.03H、その他:0.02H等)から略算し、地震の力を計算する際の重要な指標として用いられます。主に構造設計の初期段階で、建物が地震に対してどのように応答するかを予測するために算出されます。建物の重さや柱・梁の硬さによって決まるため、低層の鉄筋コンクリート造では短く、高層の鉄骨造では長くなるという特徴があり、それぞれの建物が持つ揺れの癖を表す基本的な性質です。
現場での使われ方・注意点
設計の現場では建物の揺れやすさの指標として使われます。高層ビルほど周期が長くてゆっくり揺れるため、遠くの大きな地震による「長周期地震動」と共振して揺れが増幅しないかを確認する重要なポイントになります。設計を進める中で、部材の断面を変えて剛性が変わったり、仕上げ材を変更して質量が変わったりすると、この周期のバランスもズレるため、設計変更があった際は再確認が必要です。よくある失敗は、設備機器などの重い荷重を後から追加したことで周期が変わり、想定以上の揺れが生じる設計になってしまうことです。地盤の揺れやすさと建物の揺れやすさが一致しないように調整するのが設計の勘所です。
別の呼び方
こゆうしゅうき一次固有周期
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設計・図面の中での位置づけ
固有周期は「設計・図面」の用語です。工程や用語同士の関係は設計・図面の基礎、この分類の70語は設計・図面の用語一覧、ほかの分類は建設用語一覧から読めます。
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この項目の最終更新: 2026-06-23