スノーダクト
すのーだくと
音声:VOICEVOX:雀松朱司
スノーダクトとは
スノーダクトとは、北海道や東北などの寒冷地で広く採用されている無落雪屋根(雪を下に落とさない平らな屋根や、中央が窪んだM型形状の屋根)の谷部分に設けられた、融雪水を排水するための幅広の金属製樋溝システムのことです。建築設備設計基準などの指針に沿って設計され、屋根の上に積もった雪が室内の暖気や日射で溶けた際、その水を建物の外側に落とすのではなく、中央の溝に集めて建物内部を通る縦樋から下水管などへ安全に排出する役割を持ちます。隣地へ雪や氷柱(つらら)が落下する事故を防ぎ、雪下ろしの手間を省くための雪国特有の合理的な屋根構造の要となる設備です。
現場での使われ方・注意点
北海道の住宅などでおなじみの、屋根の真ん中に雪解け水を流すための巨大な溝です。施工上の勘所は、溝の板金にわずかな隙間もないように防水処理を徹底し、排水口(ドレン)に向けて確実な水勾配をつけることです。また、運用においてよくある失敗は、秋口に飛んできた落ち葉や鳥の巣、火山灰などの泥がドレンに詰まったまま雪の季節を迎えてしまうことです。水が抜けなくなると、屋根の上がプール状態になり、凍結と融解を繰り返して板金の継ぎ目から室内に水が吹き出す「すが漏れ(雨漏り)」という甚大な被害を起こします。そのため、初雪前のダクト清掃と凍結防止ヒーターの点検が絶対に欠かせません。
別の呼び方
すのーだくとスノーダクト屋根屋根ダクト排水
設備工事の中での位置づけ
あわせて読みたい用語
※ 実際の施工では、設計図書・仕様書・現場の指示を優先してください。誤りはお問い合わせへ。
この項目の最終更新: 2026-06-23