地盤のヒービング
じばんのひーびんぐ
音声:VOICEVOX:雀松朱司
地盤のヒービングとは
建築基礎構造設計基準等に示される、軟弱な粘性土地盤を深く掘削した際、山留め壁背面の土の重量が掘削底面の支持力を超えてしまい、底の土が盛り上がると同時に背面の地盤が大きく沈み込む破壊現象。周囲の地盤全体がすべり動き、隣接する建物や道路を引きずり込んで倒壊させる重大な陥没事故を防ぐため、事前の検討が欠かせない。主に地下2階以上の深さまで連続して掘り下げる都市部の軟弱地盤での工事で問題となる。山留め背面の軟弱粘土の自重と土圧が原因であり、土の強度に対して安全率が1.2以上になるよう山留めの深さや工法を設計する。
現場での使われ方・注意点
現場では単に「ヒービング」と呼ばれる。粘土質地盤での深い掘削を伴う工事の着工前に、山留め安定計算を行うための重要な検討事項。地盤調査で得た粘着力(c値)に基づきヒービング安全率を算出し、山留め壁を硬い支持層まで深く打ち込むか、地盤改良で土を固める対策をとる。砂質土で地下水が湧き出すボイリングとは異なり、水圧ではなく土自体の重さ(土圧)で粘土が回り込んで押し出されるのが特徴。設計時に土の粘着力を過大評価して対策を怠り、掘削の進行とともに山留め支保工がへし折れ、周囲の道路が陥没して第三者災害を起こすのが典型的な失敗。
別の呼び方
じばんのひーびんぐヒービングヒービング現象
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土工事の中での位置づけ
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※ 実際の施工では、設計図書・仕様書・現場の指示を優先してください。誤りはお問い合わせへ。
この項目の最終更新: 2026-06-23