建辞郎建設・土木の用語辞典

地盤のせん断破壊

じばんのせんだんはかい

音声:VOICEVOX:雀松朱司

土工事

地盤のせん断破壊とは

構造物の荷重や掘削による応力変化によって、地盤内部のズレようとする力(せん断応力)が土自身の抵抗力(せん断強度)を超えてしまい、土中に連続したすべり面が形成されて地盤が傾いたり沈下したりする現象。建物の重みで地盤が押し出されて倒壊するのを未然に防ぐため、基礎設計の段階で計算される。建物を支える直接基礎の直下や、造成地の擁壁の足元など、大きな荷重が集中する箇所で発生リスクが高い。土の粘着力と摩擦力で構成される極限せん断強度に対して、建物荷重による応力が下回るよう、通常は安全率3.0以上を確保して基礎形状を決定する。

現場での使われ方・注意点

設計段階で建物基礎が支えられる最大の重さ(極限支持力)を計算したり、造成地の崖地に建つ擁壁の安全性を検証したりする際に必ず検討される。土質試験で得られた土の強度パラメータ(粘着力c、内部摩擦角φ)のデータが実際の地盤と合っているかどうかが設計の要となる。局部的にめり込むだけの沈下とは異なり、基礎の下の土が円弧を描くように横へ押し出されて地盤全体がひっくり返るのが特徴。ボーリング調査のデータを過信して支持層の傾斜を見落とし、完成後に建物が不均等に沈み込む不同沈下を引き起こして傾いてしまうのが最悪の失敗。

別の呼び方

じばんのせんだんはかいせん断破壊すべり破壊

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土工事の中での位置づけ

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※ 実際の施工では、設計図書・仕様書・現場の指示を優先してください。誤りはお問い合わせへ。

この項目の最終更新: 2026-06-23