手吹付
てふきつけ
音声:VOICEVOX:雀松朱司
手吹付とは
大型のコンプレッサーや専用の吹付機械を一切用いず、左官職人が手持ちのコテや柄杓などの道具を使って、練り混ぜたモルタルを山の斜面や擁壁の表面に直接塗布して仕上げる手作業の工法です。広範囲を短時間で覆う現代の機械吹付工法が普及した現在においても、大型の重機やプラント設備が進入できない狭い山道での作業や、岩肌の複雑な凹凸に合わせた繊細な整形、あるいは古くなった既存モルタル斜面の局所的な剥がれを埋める小さな部分補修などで欠かせない技術として活用されています。施工の品質が職人の腕に大きく左右されるのが特徴です。
出典: 道路土工 法面工・斜面安定工指針(日本道路協会)
現場での使われ方・注意点
左官職人や斜面での作業に長けた法面工が、山間部の狭小地や仮設足場の上で行う補修作業の場面で実施されます。ポンプで圧送される機械吹付とは異なり、手作業でモルタルを壁面に押し付けて密着させるため、下地の泥や浮石を徹底的にケレン(除去)して水洗いしておく下準備が最大の勘所となります。この清掃を怠って土埃の上からモルタルを塗りつけると、付着力が得られずに乾燥後すぐに剥落する手痛い失敗につながります。また、練った材料が硬化する前に素早く塗り切る必要があるため、材料の運搬係と塗布係の息の合った連携が不可欠です。
別の呼び方
手塗り左官吹付hand application手塗りモルタルコテ塗り工法左官補修
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法面工事の中での位置づけ
手吹付は「法面工事」の用語です。同じ分類で、ほかの語の説明に最も多く出てくるのは浸食(7語の説明に登場)です。この分類の35語は法面工事の用語一覧、ほかの分類は建設用語一覧から読めます。
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※ 実際の施工では、設計図書・仕様書・現場の指示を優先してください。誤りはお問い合わせへ。
この項目の最終更新: 2026-06-10