金鏝押さえ
かなごておさえ
金鏝押さえとは
コンクリートやモルタルを打設した直後、表面がまだ柔らかいうちに金属製のコテ(金鏝)をあてて力を加え、撫でるように滑らせて表面を平滑に仕上げる左官の技法のこと。表面の凹凸やコテ跡を消して美しく平坦にすると同時に、コンクリート表層のセメントペーストを締め固めて緻密さを高め、乾燥収縮によるひび割れ(クラック)の発生を抑える目的で行われる。主に土間コンクリートの打設時や、壁面のモルタル下地を仕上げる工程で登場する。木のコテで粗くならす「木鏝(きごて)ならし」や、刷毛で筋目をつける「刷毛引き仕上げ」とは異なり、ツルツルとした光沢のある非常に滑らかな面を作り出すため、上に防水層や床材を施工するための下地として最も適した仕上げである。
出典: 日本左官業組合連合会
現場での使われ方・注意点
現場では「金鏝(かなごて)仕上げ」や単に「押さえ」と呼ばれ、土間屋や左官職人がコンクリート打設に張り付いて作業する。段取りの勘所は、コンクリートから浮き出る余分な水分(ブリーディング水)が引くタイミングを正確に見極め、硬化の進行に合わせて2回、3回と段階的に力を強めながら繰り返し押さえることである。木鏝ならしと混同する若い監督もいるが、金鏝押さえはより時間と手間がかかる上位の仕上げである。典型的な失敗は、水引きを待たずに水分が浮いている状態で無理にコテで押さえてしまうことだ。これにより表面に脆弱な層(レイタンス)が厚く形成され、乾燥後に表面がボロボロと剥がれ落ちたり、後から塗る塗料や防水材が密着せずに剥離する原因となる。
別の呼び方
なできりなでしあげなできりしあげ撫で切り
左官工事の中での位置づけ
金鏝押さえは「左官工事」の用語です。同じ分類で、ほかの語の説明に最も多く出てくるのは左官(5語の説明に登場)です。この分類の6語は左官工事の用語一覧、ほかの分類は建設用語一覧から読めます。
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この項目の最終更新: 2026-06-23