チリ刷毛
ちりはけ
チリ刷毛とは
塗り壁と柱の取り合い部などをきれいに掃除するための小型の左官用刷毛です。その語源は、柱と壁の接合部にできるわずかな段差や隙間を意味する「散り(ちり)」周りの汚れを払うための「刷毛(はけ)」であることに由来します。和室の土壁塗りやモルタル仕上げなど、左官工事全般において繊細な仕上げ作業を行う際に欠かせない道具として用いられます。ペンキを塗るための塗装用刷毛とは用途が全く異なり、壁を塗り進める際に柱や枠材に付着してしまった余分なモルタルや泥を素早く拭い取ったり、乾燥して水分を吸いすぎる下地壁に少量の水を湿らせたりするために特化して作られています。毛先が柔らかく水含みが良いのが特徴で、左官職人の腰袋に常備されています。
出典: 日本左官業組合連合会
現場での使われ方・注意点
現場ではそのまま「チリバケ」と呼ばれ、左官職人が塗り壁と木部の境目を真っ直ぐ美しく仕上げるための必須アイテムです。モルタルや漆喰をコテで塗り付けた直後、材料が固まってしまう前に刷毛に水を含ませてチリ周りをさっと掃除し、仕上がりのラインをはっきりと出すテンポの良い段取りが求められます。大きな面を平らに均すための左官コテとは役割が違い、細部の汚れを落として際(きわ)を美しく見せるための補助道具です。この掃除を怠ったりタイミングが遅れたりすると、柱や見切り材に泥やモルタルがこびりついて取れなくなり、最終的な見栄えが著しく悪化するだけでなく、後から無理に削り落とそうとして木部を傷つけるという素人くさい失敗につながります。
別の呼び方
ちりはけチリ掃除刷毛
左官工事の中での位置づけ
チリ刷毛は「左官工事」の用語です。同じ分類で、ほかの語の説明に最も多く出てくるのは左官(5語の説明に登場)です。この分類の6語は左官工事の用語一覧、ほかの分類は建設用語一覧から読めます。
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※ 実際の施工では、設計図書・仕様書・現場の指示を優先してください。誤りはお問い合わせへ。
この項目の最終更新: 2026-06-23