掻き落とし仕上げ
かきおとししあげ
音声:VOICEVOX:雀松朱司
掻き落とし仕上げとは
モルタルの表面を針状の道具で粗く削り取って模様をつける左官の仕上げ手法です。その名の通り、硬化していく途中のモルタル表面を「掻(か)き」「落とす」ことに由来します。着色した顔料や細かい種石を混ぜたモルタルを壁に塗り付け、水引きが進んで半硬化になった状態のときに、剣山や金櫛などを用いて表面を薄く削り取ります。これにより、モルタル内部のザラザラした粗面や混入した石の粒が適度に露出し、光の当たり方で陰影が生まれるため、吹き付け塗装にはない重厚で素朴な風合いを持った外壁や塀を作ることができます。
出典: 日本左官業組合連合会
現場での使われ方・注意点
高級和風住宅の土壁風の仕上げや、モダンなデザイン建築の外壁・門扉などを施工する際に、意匠性を高める目的で採用されます。施工の最大の勘所は、掻き落としの作業に取り掛かるタイミングの見極めです。気温や湿度によってモルタルの乾き具合が変わるため、水が引ききる直前を狙います。よくある失敗は、タイミングが早すぎてモルタルがボロボロと大きく崩れ落ちてしまったり、逆に乾くのが遅すぎて完全にカチカチに硬化してしまい、道具を使っても全く削れずに模様が付けられなくなったりすることです。職人の経験と感覚が問われる作業です。
別の呼び方
かきおとししあげ掻き落とし
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左官工事の中での位置づけ
掻き落とし仕上げは「左官工事」の用語です。同じ分類で、ほかの語の説明に最も多く出てくるのは左官(5語の説明に登場)です。この分類の6語は左官工事の用語一覧、ほかの分類は建設用語一覧から読めます。
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※ 実際の施工では、設計図書・仕様書・現場の指示を優先してください。誤りはお問い合わせへ。
この項目の最終更新: 2026-06-23