建辞郎建設・土木の用語辞典

壁配筋

かべはいきん

音声:VOICEVOX:雀松朱司

建築工事(躯体)

壁配筋とは

鉄筋コンクリート造の耐力壁や外壁において、設計図の指示通りに鉄筋を縦横の格子状に組み立てて配置する作業のこと。地震時に建物へ加わる強いせん断力や曲げ応力に抵抗し、ひび割れを防いで壁全体を強固な構造体にする目的で行われる。現場では、柱や梁の鉄筋を組み終わり、壁の片側の型枠が建て込まれた後の躯体工事の工程で実施される。構成としては、縦方向に配置する「縦筋」と横方向に流す「横筋」の組み合わせからなり、建物の規模や求められる強度によって、鉄筋を一層だけ組むシングル配筋と、二重の格子状に組むダブル配筋という違いがあり、さらに窓や出入り口などの開口部周辺には斜めに補強筋が追加される。

出典: 公共建築工事標準仕様書(建築工事編)

現場での使われ方・注意点

現場では「壁筋(かべきん)を組む」と表現され、鉄筋工が結束線を用いて手際よく縦横の鉄筋を固定していく。段取りの勘所は、設備屋が配管やスリーブ(貫通穴)を仕込むタイミングと合わせ、補強筋の干渉を避けてスムーズに後工程の型枠返し(反対側の型枠を閉じる作業)へ繋ぐことである。スラブ配筋(床の鉄筋)と似ているが、壁配筋は重力に逆らって自立させるため、倒れ止めの処置が重要となる。典型的な失敗は、ドーナツ型スペーサーの配置間隔が広すぎたり、結束が甘かったりすることである。コンクリート打設時の圧力で鉄筋が押し流されて型枠に近づき、必要な「かぶり厚さ」が不足して将来的な爆裂やサビの原因となる手戻りを生む。

別の呼び方

壁鉄筋wall reinforcement壁鉄筋配置壁の鉄筋組ダブル配筋

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建築工事(躯体)の中での位置づけ

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※ 実際の施工では、設計図書・仕様書・現場の指示を優先してください。誤りはお問い合わせへ。

この項目の最終更新: 2026-06-10