墨出し
すみだし
墨出しとは
建築・土木工事において、設計図面に記載された柱や壁の位置、仕上げ線、基準となる高さを、測量器を用いて現場の床面や柱、型枠等にラインや印で描き出す工程。すべての職人がこの基準線に基づいて部材を組み立てるため、設計図を原寸大で現場に翻訳して正確な位置を伝える目的で行われる。基礎工事の捨てコンクリート上への作図から、各階の躯体立ち上がり、内装の間仕切り壁の配置まで、工事の節目ごとに必ず登場する。建物の基準となる心墨や、仕上げの位置を示す逃げ墨など役割に応じて種類があり、レーザー墨出し器や墨つぼなどの道具を使い分けて直線や直角をミリ単位の精度で描き出していく。
出典: 公共建築工事標準仕様書(建築工事編)
現場での使われ方・注意点
現場監督や専門の墨出し工が、各階のコンクリート打設直後などに実施する。墨つぼの糸を用いて床に親墨を弾き、狂いを防ぐため、下階の基準点から鉛直に引き上げたレーザーを用いて二重チェックを行う。段取りの勘所は、床面のゴミやレイタンスをきれいに清掃してから作業を始め、墨がかすれずはっきり見える状態を作ること。よくある失敗は、基準とする墨の寸法を読み違えて間仕切り壁を立ててしまい、後から配管が収まらなくなること。目安となる単なるチョークの印とは異なり、後続のすべての職人が絶対の基準として信用する命綱であるため、打った後は消えないようにクリアスプレーで保護することもある。
別の呼び方
墨付け出し墨marking墨出し工事通り墨陸墨親墨地墨
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建築工事(躯体)の中での位置づけ
墨出しは「建築工事(躯体)」の用語です。同じ分類で、ほかの語の説明に最も多く出てくるのは構造計算(2語の説明に登場)です。この分類の15語は建築工事(躯体)の用語一覧、ほかの分類は建設用語一覧から読めます。
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※ 実際の施工では、設計図書・仕様書・現場の指示を優先してください。誤りはお問い合わせへ。
この項目の最終更新: 2026-06-10