建辞郎建設・土木の用語辞典

ケーソン工

けーそんこう

音声:VOICEVOX:雀松朱司

港湾・海洋工事

ケーソン工とは

陸上の作業ヤードや造船ドックであらかじめ鉄筋コンクリート製の巨大な箱や筒(ケーソン)を製作し、それを海や河川の底の所定の位置に沈めて構造物の基礎や防波堤などを構築する大規模な工事です。水深が深く波や潮流の影響を直接受ける過酷な水上環境において、あらかじめ品質の確認された強固なコンクリート基礎を短期間で確実に設置する目的で採用されます。主に港湾工事の防波堤建設や、巨大な橋梁の水中基礎を築造する現場の初期工程で実施されます。内部に圧縮空気を送り込んで地下水や海水の浸入を防ぎながら人力で掘削するニューマチックケーソンや、機械で掘削するオープンケーソンなどの種類があります。

出典: 道路土工 法面工・斜面安定工指針

現場での使われ方・注意点

現場では単に「ケーソン」と呼ばれます。製作ヤードから設置場所までの海上輸送ルートの天候調査と、波の穏やかな日を狙って一気に据え付けを完了させるための、タグボートや起重機船の緻密な配船スケジュール調整が段取りの最大の勘所です。陸上の基礎工事とは異なり、一度沈み始めた巨大なコンクリートの箱を途中で引き上げることは不可能です。沈下させる際に内部の土砂の掘削バランスを崩してしまうと、ケーソン全体が大きく傾いたまま地盤に食い込んで修正不能に陥る致命的な失敗となります。これを防ぐため、測量による傾斜の常時監視とミリ単位の高度な姿勢制御が絶対条件となります。

別の呼び方

ケーソン工事

この工種の歩掛

人員・機械編成(歩掛)のデータが26件あります。建辞郎で見る →

関連動画

港湾・海洋工事の中での位置づけ

ケーソン工は「港湾・海洋工事」の用語です。この分類の2語は港湾・海洋工事の用語一覧、ほかの分類は建設用語一覧から読めます。

あわせて読みたい用語

ケーソン工についてAI相談で調べる →

※ 実際の施工では、設計図書・仕様書・現場の指示を優先してください。誤りはお問い合わせへ。

この項目の最終更新: 2026-06-27