押え盛土
おさえもりど
音声:VOICEVOX:雀松朱司
押え盛土とは
山の斜面(法面)や人工的に造られた盛土堤体が崩れ落ちるのを防止するため、崩壊の最前線となる斜面の末端部分(法尻)に対して意図的に土砂を厚く盛り上げ、その自重による抵抗力を付加する土工・地すべり対策工法です。地盤全体が下方へ滑り出そうとする巨大な力(滑動力)を、物理的な土の重さのブロックでがっちりと受け止めて抑え込み、斜面全体の安全性を確保するために行います。主に大規模な造成工事において高い法面を形成した後の安定化工程や、豪雨時などに斜面に崩壊の兆候が見られた際の緊急の災害復旧工事で用いられます。
出典: 土木工事標準仕様書(第1編 土工)
現場での使われ方・注意点
現場の土木監督や重機オペレーターの間では「押え土(おさえど)」や「カウンターウェイト」とも呼ばれます。単に土を盛るだけでなく、既存の斜面から湧き出る地下水が盛土の内部に滞留しないよう、背面に砕石や有孔管を用いた排水層を確実に組み込んでから土を被せるのが設計・施工上の重要な勘所です。典型的な失敗は、この排水処理を怠ったまま不透水性の粘土などで法尻を重く塞いでしまうことです。行き場を失った地下水が斜面内部の土圧と水圧を極限まで高め、結果的に押え盛土ごと大規模な地すべりを引き起こしてしまいます。
別の呼び方
法尻盛土bottom bermbuttress fill法尻押え盛土カウンターウェイト盛土地すべり押え盛土
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法面工事の中での位置づけ
押え盛土は「法面工事」の用語です。同じ分類で、ほかの語の説明に最も多く出てくるのは浸食(7語の説明に登場)です。この分類の35語は法面工事の用語一覧、ほかの分類は建設用語一覧から読めます。
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※ 実際の施工では、設計図書・仕様書・現場の指示を優先してください。誤りはお問い合わせへ。
この項目の最終更新: 2026-06-09