建辞郎建設・土木の用語辞典

集水ボーリング工

しゅうすいぼーりんぐこう

音声:VOICEVOX:雀松朱司

法面工事

集水ボーリング工とは

集水ボーリング工とは、地すべり危険地帯の斜面において、地下水位を下げるために地盤深部へ斜めに多数の孔を削孔し、有孔管(ストレーナー管)を挿入して地下水を集めて自然排水する工法です。地下水を「集」める「ボーリング(穿孔)」に由来します。斜面内部の圧力(水圧)を低下させ地すべりを抑止するために行います。主に山間部の道路建設や砂防工事、災害復旧の現場で、土工に先立つ安定化対策として施工されます。横ボーリング工とも呼ばれ、斜面の下方から上向きに削孔する手法が一般的で、孔長や配置は地下水脈の深さや地質に応じて決定されます。

出典: 道路土工 法面工・斜面安定工指針(日本道路協会)

現場での使われ方・注意点

現場監督や専門業者は「集水ボーリング」や「水抜きボーリング」と呼びます。傾斜地でのボーリングマシン据え付け時は、単管足場で強固な作業構台を組み、水平の確保とマシンの転倒防止を徹底するのが段取りの勘所です。地表の浅い水だけを抜く水抜きパイプ工とは異なり、数十メートル奥の深い地下水脈を狙う点で規模が違います。よくある失敗は、孔内のストレーナー管がスライムや細粒分で目詰まりすることです。目詰まりすると排水能力が低下して地すべり再発の引き金となるため、高圧洗浄や逆洗浄による定期的な点検と維持管理を怠ると手戻りになります。

別の呼び方

排水ボーリング集水孔工dewatering borehole水抜きボーリング

法面工事の中での位置づけ

集水ボーリング工は「法面工事」の用語です。同じ分類で、ほかの語の説明に最も多く出てくるのは浸食(7語の説明に登場)です。この分類の35語は法面工事の用語一覧、ほかの分類は建設用語一覧から読めます。

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※ 実際の施工では、設計図書・仕様書・現場の指示を優先してください。誤りはお問い合わせへ。

この項目の最終更新: 2026-06-09