建辞郎建設・土木の用語辞典

湿式吹付工法

しっしきふきつけこうほう

音声:VOICEVOX:雀松朱司

法面工事

湿式吹付工法とは

湿式吹付工法は、セメント、砂、骨材、水をあらかじめミキサーで練り混ぜたモルタルやコンクリート(湿潤材料)をポンプで圧送し、ノズル先端から圧縮空気で法面に吹き付ける工法です。材料を湿った状態で吹き付けることに由来します。急勾配の斜面やトンネルの掘削面において、地山の崩壊や風化を防止する目的で施工されます。材料の計量と練り混ぜをプラントで行うため、乾式吹付工法に比べて粉塵の発生が極めて少なく、配合比が一定で高品質な吹付が可能です。厚吹きが可能なコンクリート吹付と、薄塗りのモルタル吹付などの種類に分かれます。

出典: 道路土工 法面工・斜面安定工指針(日本道路協会)

現場での使われ方・注意点

現場のノズルマンや監督からは「しっしき」や「生コン吹付」と呼ばれます。法面清掃から金網の張り付け、その後の吹付までの一連の流れにおいて、材料の硬化時間を見越してポンプ車やアジテータ車の配車間隔を調整する段取りが勘所です。ノズルで水と合流させる乾式とは異なり、あらかじめ水で練った材料を送るため品質が安定しやすいという違いがあります。典型的な失敗は、吹付面の浮石処理や湧水処理の不足です。湧水をそのままにして吹き付けると背面に水圧がたまり、数日後に吹付コンクリートごと剥落して大規模なやり直し工事に発展します。

別の呼び方

ウェット工法wet spray湿潤吹付しっしき生コン吹付湿式コンクリート吹付ウェット吹付湿式吹付湿式吹付工

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法面工事の中での位置づけ

湿式吹付工法は「法面工事」の用語です。同じ分類で、ほかの語の説明に最も多く出てくるのは浸食(7語の説明に登場)です。この分類の35語は法面工事の用語一覧、ほかの分類は建設用語一覧から読めます。

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※ 実際の施工では、設計図書・仕様書・現場の指示を優先してください。誤りはお問い合わせへ。

この項目の最終更新: 2026-06-10