建辞郎建設・土木の用語辞典

基材吹付工法

きざいふきつけこうほう

音声:VOICEVOX:雀松朱司

法面工事

基材吹付工法とは

泥炭やバーク堆肥といった有機質材料に、植物の種子、肥料、そして土を固めるための接合剤などを混ぜ合わせたドロドロの「植生基材」を、巨大なコンプレッサーの圧縮空気を用いて法面(人工的な斜面)に「吹き付ける」緑化工法のことです。通常の土では植物が生育しにくい岩盤の斜面や、養分のない痩せた急勾配の地盤に対して、厚さ数センチの人工的な土の層を直接張り付けるように施工します。これにより、短期間で斜面全体に草や木の強固な群落を形成させ、雨水による表土の浸食や崩落から斜面を恒久的に保護する目的で採用されます。

出典: 道路土工 法面工・斜面安定工指針(日本道路協会)

現場での使われ方・注意点

法面(のりめん)を専門とする職人や監督の間では「厚層吹付(こうそうふきつけ)」や単に「基材(きざい)」と呼ばれます。種子だけを薄く吹き付ける「種子散布工」とは異なり、数センチの厚みを持たせるのが特徴です。よくある失敗は、下地の岩盤の浮き石やゴミの清掃(法面清掃)を怠り、吹いた基材が後日雨を吸って重くなり、シートごとズルッと滑り落ちてしまうことです。また、ホースの先端で高圧の泥と空気を混ぜて噴射するため反動がすさまじく、足場の悪い斜面でホースが暴れて作業員が転落しないよう、確実な足元の確保と命綱が必須です。

別の呼び方

種子吹付ハイドロシーディングhydroseed基材吹付のり面植生基材吹付客土吹付植生基材吹付工

法面工事の中での位置づけ

基材吹付工法は「法面工事」の用語です。同じ分類で、ほかの語の説明に最も多く出てくるのは浸食(7語の説明に登場)です。この分類の35語は法面工事の用語一覧、ほかの分類は建設用語一覧から読めます。

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※ 実際の施工では、設計図書・仕様書・現場の指示を優先してください。誤りはお問い合わせへ。

この項目の最終更新: 2026-06-10