法面沈下・すべり
のりめんちんか・すべり
法面沈下・すべりとは
大雨や豪雨による水分の浸透、地震の揺れ、地下水の上昇などによって、切り土や盛り土で作られた法面(人工斜面)全体が下方向へゆっくりと沈み込む「沈下」や、地中にある特定のすべり面を境にして上部の土砂の塊が急速に崩落する「すべり」現象。土そのものが持つせん断強度(ズレに対する抵抗力)が限界を超えて低下することで発生する。大規模な造成工事や山間部の道路建設、河川の堤防工事など、土を切り盛りするあらゆる現場で警戒すべき重大な現象。表層部分だけが崩れる小規模なものから、岩盤ごと大きく滑り落ちる深層崩壊まで、地質や水の通り道によってその規模や発生形態は様々である。
出典: 道路土工 法面工・斜面安定工指針(日本道路協会)
現場での使われ方・注意点
現場の土工や監督からは「のり滑り」「法崩れ」、専門的には「円弧すべり」などと呼ばれる。斜面の頂上付近に引っ張られたようなクラック(ひび割れ)が発生したり、これまで枯れていた場所から突然濁った湧水が出たり、斜面の中腹が孕み出すように膨らんできたら、それは沈下やすべりが起きる直前の極めて危険な兆候である。これらを発見した場合、直ちに法面の下で作業している重機や作業員を安全な場所へ退避させ、周辺を立入禁止にする初期対応が何よりの勘所。単なる表面の土砂こぼれ(落石)とは根本的な土圧の動きが異なるため、伸縮計などで地山のミリ単位の変位を継続監視する態勢への切り替えが必須となる。
別の呼び方
法面崩壊法面変状slope failureのり滑り円弧すべり法崩れのり面滑り地すべり斜面崩壊
この工種の歩掛
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土質地盤の中での位置づけ
法面沈下・すべりは「土質地盤」の用語です。同じ分類で、ほかの語の説明に最も多く出てくるのは地盤改良(2語の説明に登場)です。この分類の11語は土質地盤の用語一覧、ほかの分類は建設用語一覧から読めます。
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※ 実際の施工では、設計図書・仕様書・現場の指示を優先してください。誤りはお問い合わせへ。
この項目の最終更新: 2026-06-10