横断勾配
おうだんこうばい
横断勾配とは
道路やトンネルなどの線状構造物の進行方向に対して、直角となる横断方向に意図的に設けられた傾斜のことであり、主に舗装工事や土工における路面形成の基本となる設計要素である。直線区間においては、道路の中央部を高くして両側の側溝へ雨水を速やかに流し落とす排水目的で設けられ、一方の急カーブ区間においては、車両が曲がる際の遠心力に対抗してスリップや横転を防ぐために外側を高くする片勾配として機能する。一般的な道路では1.5%から2.0%程度の水勾配が標準とされるが、曲線半径や設計速度に応じて勾配のすりつけ区間が設けられるなど、走行安全性と排水性を両立させるための緻密な計算に基づいている。
出典: 舗装施工便覧(日本道路協会)
現場での使われ方・注意点
現場の監督や舗装職人の間では横勾配や拝み勾配、カーブでは片勾配と呼ばれ、路盤の不陸整正からアスファルトの表層仕上げに至るすべての層でミリ単位の高さ管理の基準として用いられる。段取りの勘所として、アスファルトフィニッシャーのスクリードの傾きをセンサーで自動制御しながら敷き均すが、センサーの不具合や測量ミスに備えて、水準器やスマートレベルを用いてこまめに人の手で検測し直すことが重要となる。進行方向の縦勾配と混同して排水計画を誤ったり、直線からカーブに入る際のすりつけ長さを短くしすぎたりすると、雨の日に巨大な水たまりが発生し、ハイドロプレーニング現象による重大事故を誘発する。
別の呼び方
片勾配ドレーン勾配よここうばいカント
設計・図面の中での位置づけ
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この項目の最終更新: 2026-06-10