建辞郎建設・土木の用語辞典

天空率緩和計算

てんくうりつかんわけいさん

音声:VOICEVOX:雀松朱司

設計・図面

天空率緩和計算とは

天空率緩和計算とは、建築基準法第56条第7項に基づく建物の高さ制限に関する特例計算のことです。通常、道路や隣地の日当たりを確保するため、建物の形は斜めの線(斜線制限)で厳しくカットされますが、その制限の代わりに、指定された位置から魚眼レンズで空を見上げた時の「空の広がる割合(天空率)」を用いて適合を判定します。計画している建物の天空率が、本来の斜線制限にぴったり収まる仮想的な建物の天空率と同等かそれ以上確保できていれば、斜線からはみ出すデザインであっても合法とみなされ、斜線制限の適用が除外されて自由度の高い建築が可能になります。

現場での使われ方・注意点

土地の形が歪な変形敷地や、少しでも容積を使い切りたい都心部の狭小地におけるビルやマンションの設計で重宝される手法です。斜線で屋根をナナメに切り落とさずに済むため、四角いすっきりした外観を作れます。図面作成時の勘所は、CADの天空率ソフトに入力する測定点の位置や高さを正確に設定し、膨大なページ数になる計算書の出力結果に矛盾がないか突き合わせることです。よくある失敗は、敷地の高低差や道路の傾斜のパラメーター入力を少しでも間違えたまま役所に提出してしまい、確認申請の審査で差し戻されて、建物のボリュームを丸ごと削り直すハメになることです。

別の呼び方

てんくうりつかんわけいさん天空率天空率計算

設計・図面の中での位置づけ

天空率緩和計算は「設計・図面」の用語です。同じ分類で、ほかの語の説明に最も多く出てくるのは固有周期(2語の説明に登場)です。工程や用語同士の関係は設計・図面の基礎、この分類の70語は設計・図面の用語一覧、ほかの分類は建設用語一覧から読めます。

あわせて読みたい用語

天空率緩和計算についてAI相談で調べる →

※ 実際の施工では、設計図書・仕様書・現場の指示を優先してください。誤りはお問い合わせへ。

この項目の最終更新: 2026-06-23