木造軸組計算
もくぞうじくぐみけいさん
木造軸組計算とは
建築基準法に基づく木造住宅の設計において、建物が地震の揺れや台風の強風に耐えられる強さを持っているかを確認するための重要な構造計算業務です。柱と梁で構成される骨組み(軸組)に対して、筋交いや構造用合板を張って地震力に抵抗する壁(耐力壁)をどれだけ設ける必要があるかを検証します。具体的には、建物の床面積や屋根の重さなどから想定される地震力と風圧力を算出し、それに対抗するために必要な「有効な耐力壁の合計長さ」を割り出します。そして、実際に設計図に配置した耐力壁の長さが、その必要数値を上回っているか(充足率)を計算し、法令が求める安全基準を満たしていることを証明するための計算書としてまとめられます。
現場での使われ方・注意点
木造戸建て住宅の設計図を描き上げ、役所に建築確認申請を提出する際に必ず添付が求められる計算プロセスです。この計算における最大の勘所は、ただ壁の総量を増やすだけでなく、建物の外周や内部に「平面的にバランスよく」耐力壁を配置できているか(偏心率の確認)を精査することです。よくある失敗は、南側に大きな窓を連続して設けたいがために、北側ばかりに耐力壁を偏らせて設計してしまうことです。このようにバランスが悪いと、計算上は壁の長さが足りていても、実際の地震が起きた際に建物全体にねじれるような力が加わり、壁が少ない側から柱が折れて倒壊する危険性が跳ね上がるため、意匠設計と構造のすり合わせが欠かせません。
別の呼び方
もくぞうじくぐみけいさん軸組計算耐力壁計算
設計・図面の中での位置づけ
木造軸組計算は「設計・図面」の用語です。同じ分類で、ほかの語の説明に最も多く出てくるのは固有周期(2語の説明に登場)です。工程や用語同士の関係は設計・図面の基礎、この分類の70語は設計・図面の用語一覧、ほかの分類は建設用語一覧から読めます。
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※ 実際の施工では、設計図書・仕様書・現場の指示を優先してください。誤りはお問い合わせへ。
この項目の最終更新: 2026-06-23