建辞郎建設・土木の用語辞典

構造特性係数Ds

こうぞうとくせいけいすうでぃーえす

音声:VOICEVOX:雀松朱司

設計・図面

構造特性係数Dsとは

建築基準法施行令第82条の3に定められた、大地震時の安全性を確かめる保有水平耐力計算において、建物の耐震性能(変形に対する粘り強さ・エネルギー吸収能力)を考慮して、設計用地震力を減じるための法的な係数。建物が塑性変形しながら地震のエネルギーを逃がす能力を数値化し、必要な構造耐力を合理的に決定するために用いる。構造計算ソフトを用いた一次・二次設計の最終工程で参照される。構造種別ごとの特性を踏まえ、例えばRC造(鉄筋コンクリート造)の靭性レベルに応じて0.3から0.55の数値を適用することが定められている。

現場での使われ方・注意点

設計や施工の現場では「ディーエス」や単に「特性係数」と呼ばれる。建物の「粘り強さ(靭性)」を評価する数値で、この値が小さいほど地震のエネルギーを吸収できる粘り強い建物とみなされ、必要保有水平耐力を小さく経済的に設計できる。段取りとして、現場としては直接計算することはないが、構造設計者が指定した部材のランク(FA〜FDなど)通りに材料を発注し施工する管理が勘所。地震力の大きさそのものを表す標準せん断力係数(Co)とは異なる。部材の溶接や配筋の仕様変更を現場で勝手に行うと、前提としたDs値が崩れ構造欠陥となる。

別の呼び方

こうぞうとくせいけいすうでぃーえすDs値構造特性係数構造特性係数ds

設計・図面の中での位置づけ

構造特性係数Dsは「設計・図面」の用語です。同じ分類で、ほかの語の説明に最も多く出てくるのは固有周期(2語の説明に登場)です。工程や用語同士の関係は設計・図面の基礎、この分類の70語は設計・図面の用語一覧、ほかの分類は建設用語一覧から読めます。

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※ 実際の施工では、設計図書・仕様書・現場の指示を優先してください。誤りはお問い合わせへ。

この項目の最終更新: 2026-06-23