建辞郎建設・土木の用語辞典

偏心率

へんしんりつ

音声:VOICEVOX:雀松朱司

設計・図面

偏心率とは

建築基準法施行令第82条の6に定められた、建物の各階平面における「重さの中心(重心)」と、耐震壁や柱が抵抗する「硬さの中心(剛心)」のズレの割合を示す数値。値が大きいほど地震時に建物にねじれ振動が生じやすいことを表し、構造的なバランスの良し悪しを評価するために用いる。構造計算における剛性率の確認と並ぶ一次設計の工程で計算される。極端なバランスの悪さによる特定部材への応力集中を防ぐため、建物の重心と剛心のズレを評価し、各階の各方向において偏心率を原則0.15以下に収めることが法令で定められている。

現場での使われ方・注意点

設計打ち合わせでは「へんしんりつ」や単に「バランス」と表現される。ガラス張りの店舗など、片面だけ壁が少なく開口部が大きい間取りだと数値が悪化するため、設計の初期段階で耐力壁の配置を分散させ、重心と剛心をなるべく近づけるプランニングの段取りが勘所となる。建物の立面的な高さ方向のバランスを示す「剛性率」とは異なる概念である。これを見落として極端な偏心を持ったまま設計を進めると、地震時に建物全体がねじれるように揺れ、壁が少ない柔らかい面側の柱に負荷が集中して局所的に破壊されてしまうため非常に危険である。

別の呼び方

へんしんりつ偏心度

設計・図面の中での位置づけ

偏心率は「設計・図面」の用語です。同じ分類で、ほかの語の説明に最も多く出てくるのは固有周期(2語の説明に登場)です。工程や用語同士の関係は設計・図面の基礎、この分類の70語は設計・図面の用語一覧、ほかの分類は建設用語一覧から読めます。

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※ 実際の施工では、設計図書・仕様書・現場の指示を優先してください。誤りはお問い合わせへ。

この項目の最終更新: 2026-06-23