建辞郎建設・土木の用語辞典

塑性ヒンジ回転角

そせいひんじかいてんかく

音声:VOICEVOX:雀松朱司

設計・図面

塑性ヒンジ回転角とは

建築基準法施行令第82条の3に定められた、大地震の強い力により梁や柱の端部が弾性限界を超えて降伏(塑性化)した際に発生する局所的な折れ曲がり角度であり、建物の限界変形性能を左右する重要な指標。建物が倒壊せずにどれだけエネルギーを吸収して粘り強く耐えられるか(保有水平耐力)を評価するために用いる。主に構造設計の計算工程で確認される数値である。設計上、建物が崩壊に向かう終局状態における部材接合部の最大塑性回転角度制限が定められており、用いる鋼材のグレードや部材の断面形状によって許容される角度が異なる。

現場での使われ方・注意点

現場では設計図書の特記仕様書で目にすることがある。地震時に梁や柱の端部が降伏した際、どこまで折れ曲がり(回転変形)に耐えられるかの限界値を示す。鉄骨造の現場において、梁端部の完全溶込み溶接を行う際、エンドタブの処理や溶接部の仕様(ノンスカラップ工法の採用など)でこの性能が大きく変わるため、溶接工の技量と超音波探傷検査の段取りが勘所となる。単なる部材のたわみ角とは異なり、塑性化してからの粘り強さを示す。施工不良で変形容量が不足していると、地震時に粘りを発揮する前に溶接部が破断して脆性破壊を起こす。

別の呼び方

そせいひんじかいてんかくヒンジ回転角

設計・図面の中での位置づけ

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※ 実際の施工では、設計図書・仕様書・現場の指示を優先してください。誤りはお問い合わせへ。

この項目の最終更新: 2026-06-23