動的地震力
どうてきじしんりょく
音声:VOICEVOX:雀松朱司
動的地震力とは
建築基準法施行令第88条等に基づく高度な構造計算において扱われる、地震発生時に地盤の振動(加速度)と建物の揺れやすさが共振することによって、各階の質量に実際に発生する慣性力(力学的地震力)。時間とともに刻々と変化する地震動に対して、建物がどのように揺れて部材にどの程度の力が加わるかをシミュレーションするために用いる。超高層建築物や免震構造の設計における時刻歴応答解析の工程で算出される。評価においては、観測された過去の地震波などから、地盤の揺れと建物の固有周期の連動による加速度応答値が定められている。
現場での使われ方・注意点
構造設計の現場では「動的解析の入力地震力」や「応答せん断力」と呼ばれる。免震構造や高さ60mを超える超高層の設計で行う時刻歴応答解析で考慮する、地盤の揺れと建物の揺れやすさが合わさった実際の慣性力である。解析モデルを作る段階で、地盤調査に基づく正確な固有周期の評価を反映させることが勘所。一般的な中低層建物で用いる、重さに係数を掛けるだけの「静的地震力」とは計算手法や目的が全く異なる。建物の固有周期と地盤の卓越周期が一致して「共振」すると、静的な計算を遥かに超える揺れ幅となり、外装材の脱落等の被害が出る。
別の呼び方
どうてきじしんりょく動的慣性力動的震度
設計・図面の中での位置づけ
動的地震力は「設計・図面」の用語です。同じ分類で、ほかの語の説明に最も多く出てくるのは固有周期(2語の説明に登場)です。工程や用語同士の関係は設計・図面の基礎、この分類の70語は設計・図面の用語一覧、ほかの分類は建設用語一覧から読めます。
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※ 実際の施工では、設計図書・仕様書・現場の指示を優先してください。誤りはお問い合わせへ。
この項目の最終更新: 2026-06-23