建辞郎建設・土木の用語辞典

有効断面積

ゆうこうだんめんせき

音声:VOICEVOX:雀松朱司

設計・図面

有効断面積とは

日本建築学会鋼構造設計規準に定められた、引張力を受けるボルト接合部等の部材において、ボルト孔の存在により引張応力を負担できなくなった部分を除去した実質的な抵抗断面積のこと。部材全断面積から高力ボルト等の孔あけによる断面欠損分を減じた面積として計算される。鉄骨の引張ブレースなどで設計上の安全性を担保するために算定する。主に構造設計のプロセスで登場し、接合部の破壊を防ぐ役割を持つ。ボルトの配列が1列の場合と千鳥配置のような複数列の場合とで破断線の想定ルートが変わるため、配列に応じた適切な計算が求められる。

現場での使われ方・注意点

鉄骨工事の現場では、引張ブレースなどでボルトの穴を開けた分だけ部材が弱くなるため、穴の分を差し引いた「有効断面積」で安全性を計算する。千鳥配置などボルトの打ち方で計算が変わるため、施工図作成の段階で設計図と現地の孔位置を照合し、工場製作前に寸法の妥当性を確認する段取りが求められる。似た概念である全断面積と混同して孔あけの欠損を無視してしまうと、実際の強度が不足する。よくある失敗は、現場での寸法調整のために無断でボルト孔を追加や拡大してしまい、有効断面積が規定を下回り手戻りとなることである。

別の呼び方

ゆうこうだんめんせき有効断面積Ae

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設計・図面の中での位置づけ

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この項目の最終更新: 2026-06-23