細長比
ほそながひ
音声:VOICEVOX:雀松朱司
細長比とは
日本建築学会の鋼構造設計規準などに定められた、柱やブレースといった圧縮力を受ける部材の「細長さ」を表す比率です。部材が荷重に耐えきれずに横方向へ折れ曲がる「座屈」という現象を防ぐための指標として使われます。構造設計の初期段階で、柱や斜材の断面寸法を決める際に計算されます。座屈長さを断面二次半径で割って求められ、この値が大きいほど座屈しやすくなり、許容圧縮応力度が大きく低下します。安全性を確保するため、例えば主要な柱部材の細長比は200以下に収まるように断面の大きさが制限されています。
現場での使われ方・注意点
鉄骨造の柱の選定や、木造住宅における管柱の安全性を設計する際に必ず確認する数値です。設計上の勘所は、部材の有効長さ(座屈長さ)を正確に見積もり、断面形状の二方向(X方向・Y方向)のバランスを同時に照査することです。H形鋼などの方向によって断面性能が異なる部材では、弱い方向の細長比で部材の耐力が決まるため注意が必要です。よくある失敗は、意匠上の理由から柱を極端に細く見せようとして断面を削りすぎた結果、計算上で細長比の制限をオーバーしてしまい、後から部材のサイズ変更や補強材の追加を余儀なくされることです。
別の呼び方
ほそながひλ値
設計・図面の中での位置づけ
細長比は「設計・図面」の用語です。同じ分類で、ほかの語の説明に最も多く出てくるのは固有周期(2語の説明に登場)です。工程や用語同士の関係は設計・図面の基礎、この分類の70語は設計・図面の用語一覧、ほかの分類は建設用語一覧から読めます。
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※ 実際の施工では、設計図書・仕様書・現場の指示を優先してください。誤りはお問い合わせへ。
この項目の最終更新: 2026-06-23