ねじれ振動
ねじれしんどう
音声:VOICEVOX:雀松朱司
ねじれ振動とは
建築基準法施行令における構造設計の規定にも登場する、地震動や強風などの水平方向の力が建物に加わった際に発生する有害な振動現象。建物の平面形状が非対称であったり、耐震壁の配置に偏りがある場合、建物の重さの中心(重心)と、硬さや強さの中心(剛心)の位置がずれる「偏心」が生じる。この偏心がある状態で揺れを受けると、建物が単に前後左右に揺れるだけでなく、剛心を中心にして独楽のように回転する複雑な動きを引き起こす。このねじれるような揺れは、建物の外周部や角にある柱に想定をはるかに超える破壊的な応力を集中させる。
現場での使われ方・注意点
設計実務において、建物の平面形状がL字型やコの字型であったり、片側に極端な吹き抜けやガラス張りの大開口を設けるなど、構造的なバランスが悪い建物で特に警戒される現象。設計上の勘所は、耐力壁をバランス良く配置して重心と剛心のズレ(偏心率)を規定内に小さく抑え込むこと。よくある失敗は、意匠デザインを優先するあまり偏心を放置したまま着工してしまうこと。これが起きると、中規模の地震であっても外周部の柱や壁に力が集中してねじり切られるような甚大な破壊が生じ、建物の修復が困難なほどの致命的なダメージを受ける恐れがある。
別の呼び方
ねじれしんどうねじれ応答
設計・図面の中での位置づけ
ねじれ振動は「設計・図面」の用語です。同じ分類で、ほかの語の説明に最も多く出てくるのは固有周期(2語の説明に登場)です。工程や用語同士の関係は設計・図面の基礎、この分類の70語は設計・図面の用語一覧、ほかの分類は建設用語一覧から読めます。
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※ 実際の施工では、設計図書・仕様書・現場の指示を優先してください。誤りはお問い合わせへ。
この項目の最終更新: 2026-06-23