建辞郎建設・土木の用語辞典

準耐火構造基準

じゅんたいかこうぞうきじゅん

音声:VOICEVOX:雀松朱司

設計・図面

準耐火構造基準とは

火災が発生した際、一定時間は建物が倒壊せず、隣家への延焼を防ぐために建物の主要構造部(柱、梁、床、壁など)に求められる性能基準のこと。火災の初期段階において居住者が安全に避難する時間を確保し、同時に市街地での大規模な火災の広がりを抑え込む目的で設定されている。主に防火地域内の小規模な建物や、準防火地域での3階建て木造住宅、あるいは一定規模の店舗・共同住宅の設計から施工確認の工程において適用される。火災終了後もそのまま再使用できることを目指す「耐火構造」と比べると、準耐火構造はあくまで「避難と延焼防止のための45分〜60分程度の倒壊防止」をクリアすればよく、木造を活用しやすいという違いがある。

現場での使われ方・注意点

現場では設計者や監督が「準耐火(じゅんたいか)の仕様」と呼び、木造3階建て共同住宅や店舗の意匠設計、および現場での内装下地工事の際に常に意識される。段取りの勘所は、柱や梁を石膏ボードで二重に包み込む仕様や、木材の表面が焦げても芯が残るように太くする「燃え代設計」を採用し、電気配線の貫通部などの隙間を耐火パテで確実に埋めることである。耐火構造と混同して過剰な鉄骨造に変更してしまうとコストが跳ね上がるため区別が必要となる。典型的な失敗は、現場での施工時に指定された厚みの石膏ボードを使わなかったり、ビスのピッチ(間隔)を広く打ちすぎたりすることである。これらは完了検査で不合格となり、壁を剥がしてやり直す事態になる。

別の呼び方

じゅんたいかこうぞうきじゅん準耐火準耐火構造認定

設計・図面の中での位置づけ

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※ 実際の施工では、設計図書・仕様書・現場の指示を優先してください。誤りはお問い合わせへ。

この項目の最終更新: 2026-06-23