防火壁
ぼうかへき
音声:VOICEVOX:雀松朱司
防火壁とは
延べ面積が1000平方メートルを超えるような木造等の大規模建築物において、火災発生時に建物全体へ一気に火が燃え広がるのを防ぐため、建物を一定面積ごとに区画して仕切る自立性の高い耐火構造の壁。万が一屋根などが焼け落ちたとしても壁単体で倒れずに立ち残り、延焼を食い止めて避難時間を稼ぐために設置する。主に大規模な木造の福祉施設や体育館、倉庫などの建築計画や、内装のボード張り工程で登場する。壁だけでなく、防火壁に設ける開口部には特定防火設備(防火戸)を設置するなど、システム全体として炎を遮断する構成となっている。
現場での使われ方・注意点
現場や設計段階ではそのまま「防火壁(ぼうかへき)」と呼ばれる。木造の大型施設を建てる際、一定面積ごとに区画するための要となる。壁単体の施工だけでなく、防火壁を貫通する空調ダクトや電気配線の隙間を、耐火パテやモルタルで完全に埋めて炎の抜け道をなくす処理が施工の勘所となる。火災を感知して閉まる防火シャッター等の「防火設備」とは異なり、壁そのもので物理的に炎を遮断し続ける構造体である。貫通部の隙間処理を怠ったり、壁の自立性が確保されていないと、完了検査で不合格となるばかりか、実際の火災時にそこから一気に延焼してしまう。
別の呼び方
ぼうかへき延焼防止壁防炎壁
設計・図面の中での位置づけ
防火壁は「設計・図面」の用語です。同じ分類で、ほかの語の説明に最も多く出てくるのは固有周期(2語の説明に登場)です。工程や用語同士の関係は設計・図面の基礎、この分類の70語は設計・図面の用語一覧、ほかの分類は建設用語一覧から読めます。
あわせて読みたい用語
※ 実際の施工では、設計図書・仕様書・現場の指示を優先してください。誤りはお問い合わせへ。
この項目の最終更新: 2026-06-23