耐雪住宅
たいせつじゅうたく
音声:VOICEVOX:雀松朱司
耐雪住宅とは
建築基準法の多雪区域の規定などに基づいて設計される耐雪住宅は、屋根に雪が積もったままの状態でも倒壊しないよう、積雪荷重をあらかじめ大きく見込んで構造骨組(木造太柱、鉄骨梁等)を特別に強化した住宅です。豪雪地帯において、危険で重労働な雪下ろし作業の負担をなくし、居住者の安全を守るために建築されます。積雪が数メートルに及ぶような寒冷地や山間部の新築工事において、基礎工事から上棟までの主要構造部をつくる工程でその強固な仕様が形になります。自然落下式の屋根形状を持つものや、フラット屋根で雪をそのまま載せておく克雪住宅など種類があります。
現場での使われ方・注意点
現場や営業の場では「雪下ろし不要の家」などと呼ばれ、豪雪地帯で屋根に雪が載ったままの状態に耐える住宅として提案されます。通常の住宅より柱や梁の断面をかなり大きくし、接合金物も強固なものを使用します。段取り上の勘所は、屋根からの落雪スペースの確保や、雪が隣地に落ちないような配置計画を最初の段階で施主と詰めておくことです。間違えやすい点は、構造計算時の荷重の見込みです。屋根に大雪が載った状態で地震が来る「同時載荷」の計算を怠ると、地震時に屋根が重い頭でっかちの状態で激しく揺れ、倒壊しやすくなるという致命的な失敗につながります。
別の呼び方
たいせつじゅうたく耐雪工法住宅雪下ろし不要住宅
設計・図面の中での位置づけ
耐雪住宅は「設計・図面」の用語です。同じ分類で、ほかの語の説明に最も多く出てくるのは固有周期(2語の説明に登場)です。工程や用語同士の関係は設計・図面の基礎、この分類の70語は設計・図面の用語一覧、ほかの分類は建設用語一覧から読めます。
あわせて読みたい用語
※ 実際の施工では、設計図書・仕様書・現場の指示を優先してください。誤りはお問い合わせへ。
この項目の最終更新: 2026-06-23