建辞郎建設・土木の用語辞典

H形鋼杭

えいちがたこうくい

音声:VOICEVOX:雀松朱司

基礎工事

H形鋼杭とは

アルファベットの「H」の断面形状を持つ熱間圧延鋼材(H形鋼)を、そのまま基礎の杭として地中に打ち込んだり埋め込んだりする部材。円筒形の鋼管杭と比較すると周辺の土との摩擦力は小さくなるものの、方向によって曲げに対する強い抵抗力(曲げ剛性)を持ち、先端が尖っているため硬い地盤への貫入性に優れている。本設の中規模な建築物や土木構造物の支持杭として使われるほか、地下掘削時に土砂の崩壊を防ぐ仮設の山留め壁(親杭横矢板工法における親杭)として、一定間隔で地中に並べて打設する用途で最も多用されている。

出典: 土木工事標準仕様書(第2編 基礎工事)

現場での使われ方・注意点

鳶職人や土木監督の間では、山留め用の場合は単に「親杭」と呼ばれることが多い。クレーン等で吊り上げてオーガーやバイブロハンマーで打設する際、建込み時の垂直精度がその後の横矢板の入りやすさに直結するため、トランシットを直角二方向に据えてねじれや傾きをミリ単位で監視しながら沈めていくのが勘所。よくある失敗は、地中の障害物で杭が回転してしまい、H鋼のフランジの向きが狂って横矢板を差し込めなくなること。また、打設後は地表に飛び出した杭の頭で作業員がつまずかないよう、目立つ単管バリケード等で囲う安全措置を行う。

別の呼び方

H杭鋼H杭H-pileH鋼杭H形鋼杭基礎親杭

基礎工事の中での位置づけ

H形鋼杭は「基礎工事」の用語です。同じ分類で、ほかの語の説明に最も多く出てくるのは場所打ち杭(4語の説明に登場)です。この分類の28語は基礎工事の用語一覧、ほかの分類は建設用語一覧から読めます。

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※ 実際の施工では、設計図書・仕様書・現場の指示を優先してください。誤りはお問い合わせへ。

この項目の最終更新: 2026-06-10