建辞郎建設・土木の用語辞典

鎹

かすがい

音声:VOICEVOX:雀松朱司

建築工事(躯体)

鎹とは

金属製で「コ」の字の形状をしており、両端に尖った先端部を持つ特殊な両留め釘。木造建築の建て方工程において、小屋組みや床組みなど、木材と木材をつなぎ合わせて外れないように固定するために用いられる。直列に継ぐ部材や、直交して接合する部材の双方を跨ぐように打ち込んで接続する。構造的には剛性を高めるものではなく、接点が回転しやすいピン構造として働くため、矩形の大きな材を固定する際には複数の面に配置して抜け止めとする。部材同士の開きを防ぎ、仮組みの状態を維持する役割も果たす伝統的な接合金物である。

出典: ウィキペディア日本語版「鎹」(CC BY-SA 4.0)を元に、建辞郎が現場向けに編集しています。

現場での使われ方・注意点

現場の大工はそのまま「かすがい」と呼ぶ。主に小屋梁と小屋束の接合や、足場の仮設木枠の開き止めなどに使用される。木材の割れを防ぐため、木目の繊維方向に対して完全に平行にならないよう、わずかに斜めの角度をつけて交互に打ち込むのが職人の勘所となる。羽子板ボルトなどの構造金物とは異なり、引き抜き耐力を負担するメインの金物としては使えない。よくある失敗は、木の端部に近すぎる位置で強引に叩き込んで材を割ってしまうこと。接合部の強度が著しく低下し、組み上げた木組みが外れやすくなる原因となる。

建築工事(躯体)の中での位置づけ

鎹は「建築工事(躯体)」の用語です。同じ分類で、ほかの語の説明に最も多く出てくるのは構造計算(2語の説明に登場)です。この分類の15語は建築工事(躯体)の用語一覧、ほかの分類は建設用語一覧から読めます。

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※ 実際の施工では、設計図書・仕様書・現場の指示を優先してください。誤りはお問い合わせへ。

この項目の最終更新: 2026-07-02