指定構造計算適合性判定機関
していこうぞうけいさんてきごうせいはんていきかん
指定構造計算適合性判定機関とは
一定規模以上の建物を建設する際に、その建物の構造計算が建築基準法などの法令で定められた基準を確実に満たし、地震や台風に対して安全であるかを専門的に審査・判定する第三者機関です。国土交通大臣または都道府県知事からの指定を受けて業務を行います。過去に起きた構造計算書の偽装事件を教訓に導入された制度で、通常の建築確認審査とは別の高度な専門知識を持つ判定員(構造設計一級建築士など)がピアチェック(二重チェック)を行います。高さが60mを超える超高層建築物や、複雑な構造を持つ大規模な建築物などがこの審査の対象となります。
出典: ウィキペディア日本語版「指定構造計算適合性判定機関」(CC BY-SA 4.0)を元に、建辞郎が現場向けに編集しています。
現場での使われ方・注意点
設計者や現場監督の間では、日常的に「適判(てきはん)」と略して呼ばれます。現場管理上の勘所は、この機関からの適合判定通知書が交付されない限り建築確認が下りず、現場の着工ができないため、審査期間を長めに見込んだ余裕のある全体工程表を組むことです。よくある失敗は、工事中に基礎の深さや鉄骨の部材サイズなどの仕様変更が生じた際、それが「計画の変更」として再度適判の審査(変更適判)を受け直す必要があるかどうかの判断が遅れることです。確認を怠ったまま施工を進めると、工事のやり直しという致命的な事態を招きます。
建築工事(躯体)の中での位置づけ
指定構造計算適合性判定機関は「建築工事(躯体)」の用語です。同じ分類で、ほかの語の説明に最も多く出てくるのは構造計算(2語の説明に登場)です。この分類の15語は建築工事(躯体)の用語一覧、ほかの分類は建設用語一覧から読めます。
あわせて読みたい用語
※ 実際の施工では、設計図書・仕様書・現場の指示を優先してください。誤りはお問い合わせへ。
この項目の最終更新: 2026-07-02