伸縮継手
しんしゅくつぎて
伸縮継手とは
橋梁などの巨大な構造物や長距離の配管において、部材と部材の間に意図的に設けられた隙間に設置され、相互の動きを吸収するための特殊な継ぎ手部材のことです。気温の変化による金属やコンクリートの熱膨張と収縮、あるいは地震時の揺れによる変位を金属製の蛇腹やゴムの弾力によって吸収し、構造物自体の破壊や配管の破断を防止する目的で使用されます。橋梁の主桁と橋台を繋ぐ工事や、大規模な工場における蒸気配管などの設備配管を長距離にわたって接続していく配管工事の現場で、要所に組み込まれる工程で登場します。
出典: ウィキペディア日本語版「伸縮継手」(CC BY-SA 4.0)を元に、建辞郎が現場向けに編集しています。
現場での使われ方・注意点
現場では一般的に「エキスパン」や「ジョイント」と略して呼ばれます。これを取り付ける前段階の躯体施工や配管支持の時点で、設計通りの正確なクリアランス(遊きと呼ばれる隙間)を確保しておくことと、コンクリート打設時にその隙間にノロが流れ込んで固まらないよう入念に養生しておくことが段取りの勘所です。単なる接続部品ではなく、建物の動きを逃がすための可動装置です。この継手部分をコンクリートや剛性の高い仕上げ材で完全に固定して固めてしまうと、夏場の熱膨張の逃げ場がなくなり、橋梁の床版が盛り上がって損壊したり、配管の根元からボッキリと折れて内容物が噴出する大失敗につながります。
別の呼び方
伸縮継手エクスパンションジョイントベローズ継手伸縮継ぎ手
この工種の歩掛
人員・機械編成(歩掛)のデータが2件あります。建辞郎で見る →
建築工事(躯体)の中での位置づけ
伸縮継手は「建築工事(躯体)」の用語です。同じ分類で、ほかの語の説明に最も多く出てくるのは構造計算(2語の説明に登場)です。この分類の15語は建築工事(躯体)の用語一覧、ほかの分類は建設用語一覧から読めます。
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※ 実際の施工では、設計図書・仕様書・現場の指示を優先してください。誤りはお問い合わせへ。
この項目の最終更新: 2026-07-02