ニューマチックケーソン工法
にゅーまちっくけーそんこうほう
ニューマチックケーソン工法とは
大深度の地下基礎や水中基礎を構築する際、中空コンクリート製の巨大な箱(ケーソン)の底部に気密性の高い作業室を設け、そこへ地上から圧縮空気を送り込んで地下水圧と対抗させる工法。高い気圧によって作業室内への地下水の侵入を防ぎながら、ドライな状態で土砂を掘削し、ケーソン自体の重みを利用して少しずつ地中に沈下させていく。名称はギリシャ語の「空気(pneuma)」に由来する。軟弱地盤や地下水位の高い場所での大型橋脚の基礎工事や、地下鉄などのシールドトンネルを発進させるための大深度立坑の構築などで多用される。
出典: トンネル標準示方書(土木学会)
現場での使われ方・注意点
現場の土木作業員や監督の間では「ケーソン」や「ニューマ」と略して呼ばれる。作業室へ出入りする際、急激な圧力変化による減圧症(潜水病)を防ぐため、専用のロック室(気閘室)での厳密な加圧・減圧のタイムスケジュール管理が最大の勘所となる。また、密閉された高気圧下での人力掘削や重機作業となるため、酸欠や建設機械から出る排気ガスの濃度測定を常に行う。掘削中にケーソンが傾いたまま沈下してしまうと修正が極めて困難になるため、左右の沈下量や刃口まわりの地盤の硬さを確認しながら均等に掘り進めることが求められる。
別の呼び方
ケーソン工法圧気工法Pneumatic Caisson Method空気ケーソン工法ニューマチックケーソン潜函工法
この工種の歩掛
人員・機械編成(歩掛)のデータが26件あります。建辞郎で見る →
関連動画
基礎工事の中での位置づけ
ニューマチックケーソン工法は「基礎工事」の用語です。同じ分類で、ほかの語の説明に最も多く出てくるのは場所打ち杭(4語の説明に登場)です。この分類の28語は基礎工事の用語一覧、ほかの分類は建設用語一覧から読めます。
あわせて読みたい用語
※ 実際の施工では、設計図書・仕様書・現場の指示を優先してください。誤りはお問い合わせへ。
この項目の最終更新: 2026-06-10