抑止杭工法
よくしくいこうほう
音声:VOICEVOX:雀松朱司
抑止杭工法とは
地すべり防止技術基準に定められた、土砂が斜面を滑り落ちようとする巨大な力を、杭自体の曲げやせん断に対する剛性によって力学的に抵抗させ、動いている地塊を下の硬い不動地盤に直接縫いつけて止めるための大口径杭工事です。斜面崩壊の危険が迫る山間部や道路法面の地すべり対策工事において、物理的な抑止対策として実施されます。具体的には、直径1メートルから1.5メートルに及ぶような非常に太く頑丈な大口径鋼管杭を、土砂のすべり面を貫通させて、その下にある全く動かない強固な岩盤などの不動地盤まで深くボーリングして打設します。
現場での使われ方・注意点
斜面が丸ごと崩れ落ちる地すべりを物理的な杭の力で力技で食い止めるため、すべり面を貫通させて下の硬い不動地盤まで大口径の鋼管杭を打ち込む工法です。山の急斜面など、足場の悪い非常に狭い作業帯で大型のボーリングマシンやクレーンを扱うため、段取りの勘所として鉄板を敷き詰めるなど重機の転倒防止対策が最優先となります。また、よくある失敗として、地中の硬い岩に当たったのを不動地盤への到達と勘違いして浅い位置で杭止めしてしまうことがあります。設計上のすべり面を確実に越えて不動地盤に到達しているかをスライム(掘り屑)で慎重に見極める深度管理が重要です。
別の呼び方
よくしくいこうほう地すべり抑止杭鋼管抑止杭抑止杭工
基礎工事の中での位置づけ
抑止杭工法は「基礎工事」の用語です。同じ分類で、ほかの語の説明に最も多く出てくるのは場所打ち杭(4語の説明に登場)です。この分類の28語は基礎工事の用語一覧、ほかの分類は建設用語一覧から読めます。
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※ 実際の施工では、設計図書・仕様書・現場の指示を優先してください。誤りはお問い合わせへ。
この項目の最終更新: 2026-06-23