ケーブルトレー
けーぶるとれー
ケーブルトレーとは
電気設備工事において、工場やオフィスビルなどの天井裏やシャフト内に多数の電力ケーブルや通信ケーブルを整然と並べて支持・敷設するための、金属製や樹脂製の受け皿状の配線支持資材であり、電線を載せるトレーという構造に由来している。幹線工事などの大量の配線が行われる工程で用いられ、電線管に通線する方式と比較して放熱性が高く、許容電流を大きく取れるうえ、将来的なケーブルの追加や交換が容易になるメリットがある。はしご状のラダータイプや、底面に無数の穴が開いたパンチングタイプなど、敷設するケーブルの重量や太さ、放熱の要件に応じて複数の種類が使い分けられる。
出典: 内線規程・電気設備技術基準(経済産業省)
現場での使われ方・注意点
現場の電気工事士の間では単にトレーやラダー、ラックと呼ばれ、空調ダクトや給排水管の施工と同時期に天井裏で入り組むように敷設されるため、他職種との空間の取り合い調整が不可欠となる。段取りの勘所として、トレー本体の重量に加えて太い幹線ケーブルの荷重が継続的にかかるため、天井スラブへのアンカーの打ち込み強度の確認と、支持ピッチの厳格な管理が施工の安全性を左右する。単なる配線置き場と軽く見て、許容重量を超えてケーブルを山盛りに積み重ねたり、ボルトの締め付けが不十分なまま放置したりすると、地震の揺れでトレーごと天井から落下し、甚大な設備被害を引き起こす重大な失敗となる。
別の呼び方
トレーケーブルラックcable tray配線トレー
電気工事の中での位置づけ
ケーブルトレーは「電気工事」の用語です。同じ分類で、ほかの語の説明に最も多く出てくるのは電気設備(5語の説明に登場)です。この分類の17語は電気工事の用語一覧、ほかの分類は建設用語一覧から読めます。
あわせて読みたい用語
※ 実際の施工では、設計図書・仕様書・現場の指示を優先してください。誤りはお問い合わせへ。
この項目の最終更新: 2026-06-10